委託先処理業者の現地確認では、具体的にどのようなことを確認すればよいのでしょうか。
現地確認の際のチェック項目について教えてください。
委託した産業廃棄物の処理の状況確認については、廃棄物処理法第十二条第七項で規定されているものの、同法上でその具体的な確認項目については特段規定されていません。一方で、環境省の通知※1では、公益社団法人全国産業廃棄物連合会(以下、全産連)が作成しているチェックリストを参考にしてくださいとの旨が記載されております。
なお、処理状況の確認については、公益社団法人全国産業廃棄物連合会が実地確認のためのチェックリスト(建設廃棄物適正処理推進プログラムチェックリスト、産業廃棄物処理業 廃棄食品 実地確認チェックリスト)を作成しているので、参考にしてください。
そこで、全産連※2や自治体※3が公表している現地確認チェックリストモデルや弊社が独自で収集した他社様の現地確認チェックリストを鑑みるに、現地確認においては、以下に関連した内容が一般的なチェック項目となると考えられます。
【確認項目】
1.処理業者の許可状況について
2.書面の保存状況について
3.処理基準について
ー 収集又は運搬基準(廃棄物処理法施行令第六条第一項第一号)
ー 保管基準(廃棄物処理法施行規則第八条)
ー 処分又は再生基準(廃棄物処理法施行令第六条第一項第二号)
しかしながら、委託する産業廃棄物の種類や確認方法、処理業者様との関係性により、より具体的なチェック項目は異なると考えられ、確認先の処理業者様や貴社内で協議いただき、近隣住民との関係性やISO認証の有無等をはじめとしたその他必要な項目の追加についてもご検討いただければと存じます。