2024年3月末、環境省から2021年度の産業廃棄物の排出及び処理状況等が公表されました。
・排出量
2020年度の3億7,382万tから約200万t(0.6%)増加し、2021年度は3億7,592万tとなりました。
なお、業種別排出量や種類別排出量、地域別の排出量については、前年2020年の調査結果と同様の傾向がみられました。
・処理フロー
総排出量約 375,917 千トンのうち、中間処理されたものは約 295,078 千トン(全体の 78.5%)、直接再生利用されたものは約 76,378 千トン(同 20.3%)、直接最終処分されたものは、約 4,461千トン(同 1.2%)でした。
排出された産業廃棄物全体の 54.2%に当たる約 203,722 千トンが再生利用され、2.3%に当たる約 8,825 千トンが最終処分されました。最終処分量は2020年度に比べ、約26万トン(約2.9%)減少しました。
産業廃棄物の排出量は1996年の4億2600万tをピークとして、経済情勢に応じた増減を繰り返しながら、徐々に減少してきています。排出事業者の皆様におかれましては、引き続き環境経営目標の達成に向けて、3Rや最終処分量削減に取り組んでいただければと存じます。
なお、2022年度の産業廃棄物の処理状況(速報値)、ならびに2022年度の一般廃棄物の処理状況(確定値)についても、それぞれ公表されていますので、併せてご確認いただければと存じます。