環境省は、バリューチェーン全体での脱炭素化に向けた取組みを推進するため、脱炭素経営に関する情報プラットフォームである「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」上で、新たに5つのガイドとツールを公表しました。
今回、新たに公開されたガイドおよびツールは以下の5つです。
(1) 地域ぐるみでの支援体制構築ガイドブック
(2) 脱炭素経営対話ツール集
(3) バリューチェーン全体の脱炭素化に向けたエンゲージメント実践ガイド
(4) CFP実践ガイド
(5) サステナビリティ(気候・自然関連)情報開⽰を活⽤した経営戦略⽴案のススメ
~TCFDシナリオ分析と⾃然関連のリスク・機会を経営に織り込むための分析実践ガイド~(2024年3月)
各ガイド・ツールの説明
(1) 地域ぐるみでの支援体制構築ガイドブック
地域金融機関・商工会議所等の経済団体・地方公共団体等が、脱炭素経営支援を強化していく際に参考になる手順・ポイントが整理されています。令和5年度の環境省モデル事業で採択された16地域の取組事例も掲載。
(2) 脱炭素経営対話ツール集
地域金融機関・商工会議所等の経済団体等の職員が、関係する中堅・中小企業が脱炭素経営に取り組むきっかけをつくるための対話を行う際の補助ツールです。
(3) バリューチェーン全体の脱炭素化に向けたエンゲージメント実践ガイド
取引先企業への意識醸成からGHG排出量の算定、削減に係る一連のエンゲージメントについて方法論が整理されています。取組事例も併せて掲載。
(4) CFP実践ガイド
令和5年度製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業で使用された講義資料です。イベントにおけるCFP算定の考え方や、CFPにおける削減についての方法論が追加されています。
(5) サステナビリティ(気候・自然関連)情報開⽰を活⽤した経営戦略⽴案のススメ
~TCFDシナリオ分析と⾃然関連のリスク・機会を経営に織り込むための分析実践ガイド~(2024年3月)
TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)・TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)提言の概要、シナリオ分析のポイント、自然関連情報開示に向けたポイントなどが解説されています。
各ガイド・ツールの公開先
特に、(5)の経営戦略⽴案のススメでは、下記の別添資料内で、企業のTCFDシナリオ分析に関する事例を国内企業40社、海外企業15社の計55社掲載しています。
企業のサステナビリティ担当者様におかれては、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。
【別添資料】(5) サステナビリティ(気候・自然関連)情報開⽰を活⽤した経営戦略⽴案のススメ~